海辺で拾った石を売ったら、800万円になった。オマエラ急いで海辺へGO
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海辺で拾った石を売ったら、800万円になった。オマエラ急いで海辺へGO
ある夫婦が海辺を歩いている時にたまたま見つけた、強烈な匂いの「石」に、実は5万ポンド(約800万円)の価値があったという珍しい事態が起こりました。
ゲイリー・ウィリアム氏とアンジェラ・ウィリアム氏はイギリス北西部に位置するランカシャー州のミドルトン海岸を散歩している時に、
腐った魚のような強烈なにおいをかぎ、石のような見た目の奇妙な物体を見つけたとのこと。2人は香水の原料であり、
非常に高価なマッコウクジラの排泄物「龍涎香」についての話を読んだことがあったため、この巨大な塊を新聞紙で包んで家に持ち帰りました。
龍涎香はマッコウクジラの腸内に発生する結石。なぜマッコウクジラが結石を作り出し排出するのか、詳しい理由は現在でも不明ですが、
消化できなかったエサを消化分泌物によって結石化させることで体を守っているのだとも考えられています。排泄されて間もない龍涎香は
腐った魚のような匂いなのですが、水よりも比重が軽いために長期にわたって海上を漂流している間にジャコウのようなよい香りに
熟していくそうです。発見時の龍涎香のことをウィリアム氏は「イカと農場の肥やしが混ざったような独特の悪臭を放っていて、
見た目は固いゴム製のボール、手触りはワックスやろうそくのようでした。触るとワックスのようなものが指につきました」と語っています。
ウィリアム夫妻が持ち帰った塊を量りで調べたところ、重さは1.57kg。2013年にもランカシャー州で2.7kgの龍涎香が見つかっており、
その時の価格は12万ポンド(約1900万円)にも上ったとのこと。
夫婦はバイヤーと価格を交渉中で、「もしこの龍涎香が価値のあるものだったら、長年夢見てきたトレーラーハウスを買いたい」と語っています。