地球滅亡まであと50年 / 気温あと1度上昇で海面60M上昇、二酸化炭素を吸収する植物が全滅
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地球滅亡まであと50年 / 気温あと1度上昇で海面60M上昇、二酸化炭素を吸収する植物が全滅
欧州などの研究者らが6日、そう警告する論文を米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。
環境保護と経済成長を両立させるグリーン経済への転換を地球規模で早急に実現する必要があると訴えている。
デンマークのコペンハーゲン大学(University of Copenhagen)やドイツのポツダム気候影響研究所
(Potsdam Institute for Climate Impact Research)、オーストラリア国立大学(Australian National University)などの
研究者がまとめた論文によると、このまま極地の氷が解け、森林が伐採され、温室効果ガスの排出量が増え続けていくと、
地球は転換点となるしきい値を超える。
そうなれば気温は産業革命前よりも4〜5度上昇し、海面は現在よりも10〜60メートル上昇する。
21世紀末までに各河川は氾濫し、沿岸地域は暴風雨にさらされ、サンゴ礁は消滅。地球の平均気温は過去120万年間のどの間氷期よりも高温になるという。
「温室化した地球(Hothouse Earth)」が現実のものになれば、地球は人が住める場所ではなくなってしまう」。
論文の共同執筆者であるスウェーデンのストックホルム・レジリエンス・センター(Stockholm Resilience Centre)所長、
ヨハン・ロックストローム(Johan Rockstrom)氏は危機感をあらわにする。
論文は、地球の気温が産業革命前比で2度上昇すると、この転換点を迎える可能性があると指摘する。
すでに1度上昇しており、10年間に0.17度の割合で上がり続けている。