美術部に入ったらヤンキーばっかだった話
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美術部に入ったらヤンキーばっかだった話
1: :2014/05/22(木)14:02:28 ID:
思い出す事があったんで良かったら聞いてくれ
俺は小学生の時にいじめられていたし
中学でもいじめられたくなかったんだけど
何せめちゃくちゃ中学校が近かったもんだからそこに通う事になってた
あんまりヤンキーとか関わりにならないよう
平穏な中学生活を送ろうと心の中で決心して俺は通い始めた
本当にヤンキーで、制服をダラダラ着てたり
中にはほぼ私服の奴がいたりした
本当関わりになりたくないと思っていたが
部活は絶対入らなくちゃいけない制度だったので
俺は体験入部にも行かず美術部で届けを出したんだ
それが俺の中学生活がめちゃくちゃになった原因だった
先生は意外そうな顔で俺をみてた気がする
先生は
「おまえ、美術部でいいんか?大丈夫?」と念を押してた
俺は何の疑問も思わず
「はい、美術部が良いんです」
とか言って見事入部が決まった。
先生に
「とりあえず来週の月曜の放課後美術室においで」
と言われた
俺は初めての部活に緊張しながらも
「まぁ俺と同じような地味な人たちがいるんだろう
漫画書いたり、漫画読んだりゲームの話で仲良くなろう」
などと考えていたわけだ
だが違った
異変に気づいたのは廊下を歩いてた時だ
明らかに私服みたいな格好のヤンキーが美術室に入っていく
しかも三人くらい
俺は補習とかなのかなとか
まさか美術部じゃねぇだろとか思いながら美術室のドアの前まで来た
本当ヤンキーが騒いでる音が聞こえる
俺はつばを呑んで扉をあけた
一瞬静かな空気が流れた
「お前か!!新入部員は!!!!」
と奥の方で机に座ってた色とりどりのズボンを履いて
なんかチェーンをじゃらじゃらさせてるヤンキーが叫んだ
俺はびびって
「ひゃあああい」とか言ってた
まじめそうなさわやかな先輩が
「びびってるだろ!大声だすなよ!」とか言って俺の前にたった
「ここが美術部だよ、名前は?」
「あ、え、あ、俺です」
「俺くん!美術部にようこそ!」
まじめそうな先輩が席に着くように促してくれた
そして椅子に座るとヤンキーに囲まれる俺
7人の先輩に囲まれ本当にちびりそうだった
で質問攻めにあうんだが
「彼女いる?」とか
「音楽なにすき?」とか
「ゲームやる?」とか
「漫画は?」とか
なんか集中砲火だったから何も答えられずに
あわあわしてた
「まぁとりあえず体験入部も来てないし美術部の説明をしよう」
と先輩方に提案をし
真面目そうな先輩が黒板の前にたった
まじめ「部長、説明して」
ジャラジャラ「うす!」
俺は意外すぎて
「えぇええ?」とか言っちゃって周りの先輩に笑われた
俺「は、はい!」
じゃらじゃら「えー美術部の活動について説明するんだけど!!
えっと平日は毎日部活あります!
終わり時間は一応6時!で8時まで残って良いって先生がいってくれてる!
で、朝は7時から部室(美術室)開けてるから!合鍵後でわたすわ!
とりあえず一番先に来た人が部室をあけること!以上!」
俺「?え?ええ?えと」
真面目「困ってんじゃん、活動の内容教えろよ」
先輩方「説明へたすぎだろ」
じゃらじゃら「だあああ、わああったよ!!!
えっとこの美術部は基本的にガチで美術やるから!!よろしくね!!」
俺はまったくついていけてなかった
>>11 ヤンキー「やっぱデュシャンやべーわー」だった
真面目「えっと美術にもいろいろあると思うんだけど
この美術部は正真正銘美術をやります
もっとわかりやすく言うと作品をつくるんだ
で、まぁ詳しい話になっちゃうんだけど
現代美術って言う一番新しい美術をやる部活って事ね」
じゃらじゃら「まじ美術はんぱねぇーから!」
俺「あ、えっと」
実質真面目が部長なんだと悟った
ジャラジャラ「そーだった!えっとみんなの自己紹介をかねて
どんな作品つくってるとか言ってもらいまーす」
俺「は、はぁ。」
ジャラジャラ「まずは俺!the俺!俺は絵を描いてます。
絵と言ってもこういう感じのPOPな感じの絵です」
写真をパラパラ見せてくれる
じゃらじゃら「どーよかっこいいっしょ
で、まぁなんかナイキとか、マクドとかのそういうゴミとか箱とか
張ったりしてます!」
俺はさっぱりついていけんかった
俺が自己紹介する番になった
「あ、えっと俺って言います。
あの現代美術とかちょっとわからないんですけど
精一杯頑張ります、よろしくお願いします」
そんな感じで初日は終わった。
帰り際に部長に
「明日朝からこいよー!!」って言われて
正直しんどいなぁとか
なんで朝からやるんだとか
本当なんでこんな事にとか思ってました
もう既に先輩方が揃っていて驚いた
みんな絵をかいたり粘度いじったりしてて
俺は何をしていいかわからないまま
先輩たちの様子をみてた
寡黙な感じの頭をワックスでツンツンさせた先輩が
俺に近寄ってきた
ツンツン「何か作らないのか」
俺「正直どうしていいかさっぱりで」
ツンツン「そうか」
俺「はい…」
ツンツン「放課後、部室くる前に俺のとこ来い。終わったら体育館裏で集合だ。」
俺「・・・・・」
全俺が恐怖した
ちょっとタバコすってくる
一定の間合いを取りつつ何時でも逃げられるようにしていると
ツンツン先輩は地面の方を指差しながら
ツンツン「ピーマンとネギ」
ツンツン「夏に素麺食べるんだ」
ツンツン「あとバジルも育てようと思う」
俺は何を言ってるのか
そしてこの人は何を俺にしたいのかさっぱりだった
俺「いや嫌いではないですけど、どうしていいかわからないです」
ツンツン「わかった」
そう言ってついてこい的なジェスチャーをして歩き始めた
ツンツン「ゲーム好きか?」
俺「あ、好きです」
ツンツン「スマブラできるか?」
俺「あ、できます」
ツンツン「そうか」
そう言うと美術教官室につれていかれた
ひとりの先輩が64をやってた
ツンツン「スマブラ」
64さん「おーけ!」
そういうとスマブラを起動して
俺にコントローラーを渡し
64さんはネスを選んだ
俺はカービィとか選んでたと思う
64さん「本気でかかってきて」
俺「は、はい。」
俺は別にスマブラとかそんなうまくなかったけど
精一杯頑張ろうと思った
俺を投げては下に突き落とす流れ作業のような試合だった
64さん「今のは良くない例ね」
俺「あ、はぁ」
次に64さんはルイージを選ぶ
俺はファルコンを選んだ
ボロボロに負けた
だけどさっきの試合とは何か違った
64さん「どっちも負けたけどどうだった?」
俺「あ、後半の方が楽しかったです」
64さん「だろ?」
俺「は、はぁ」
勝つ事は重要だけどよ
その勝ち方ってのがもっと重要なんだわ、わかる?」
俺「まぁ、なんとなく」
64さん「後半の方が美しかったじゃん。
俺ルイージ好きなんだけどよぉ
ルイージで格好良く勝ちたいんだわ」
俺「はい」
64さん「いかに格好良く勝つか。これよ。つまり。」
俺「はぁい…」
64さん「わっかんねぇーかなぁー、前半は勝ったけど全然美しくなかったじゃんよ
でも後半は、『俺君』とちゃんと闘ってたし、かっこ良かったと思うわけ!」
64さん「いいか!ゲームにも美学がいるんだよ!!わかる?
強いキャラで強い攻撃ばっかしてるのなんて格好良くないんだよ
ハメなんて全然楽しくない!
好きなキャラで格好良く勝つ、もしくは格好良く負ける!これがゲームの良い所だとおもうわけ!!」
俺「な、なるほどー」
64さん「格好良く勝ったり負けるのは芸術だと思う訳よ。
だから俺は正々堂々学校で美術部としてゲームをするわけだ!!」
ツンツン「そう言う事だ」
俺「そう言う事なんですね!(全然わかんねぇええええええ)」
後から気づいたんだけど
まぁどんな形であれ芸術にしよーってのがこの美術部なんだって事だったと思う
で、まぁ部活の事全部話したらきりが無いので
面白かったり嬉しかったりした事件とかについて話してこうと思う
部活に入って2週間くらいたって
先輩達からプレゼントを貰った事があった。
それは黒いツナギだった。
先輩達は自分でツナギやら作業着を持ってきてたんだけど
俺が初の後輩だったっていうのもあって嬉しくてくれたらしい
俺もすごく嬉しかった
みんな作業着を来てる中に俺1人制服だったから
これで仲間になった気がした
はやく先輩達みたくツナギが汚れていって
ボロボロになったり、いっぱいペンキやら色とりどりのツナギになってほしいって思ってた
そんなある日
っていうか実は中学に入って最初もそのままいじめられてた
まぁ上履きを隠されたりとか、キモイって言われたりとかね
ある時ツナギを隠された
俺はクラスのロッカーに入れてたんだけど
それがどこ探してもなかった
先輩に申し訳なくて
そのまま部活行ったらバレちゃうから
今日は委員があって遅くなるって嘘ついて
放課後1人で探してた
でもやっぱりどこ探しても無かった
その日は部活に行かなかった
次の日
俺は部活に制服で行った
先輩にはツナギ洗濯したんだけど乾いてなかったと伝えた
期待
とか言ってた
真面目先輩「お前はたまには洗えよ」って突っ込んでた
で、その日俺はちょっと用事があるとか言って
ツナギをまた探してたんだ
でも結局その日も見つからなかった
そしたら次の日の昼休み
ジャラジャラ先輩が俺の教室に来た
「俺ちゃんいるーーー!?」
相変わらず騒々しい声で
俺「どうしたんですか先輩」
ジャラジャラ「もー、俺たちのプレゼントしたツナギ落としちゃ駄目よ★」
と言って俺のツナギを持ってきてくれた
ジャラジャラ「んー?普通に道ばたにおっこってたよ!
最初死体でも見つけちゃったかと思った★」
とかなんとかいつもよりチャライ感じで喋ってた
ジャラジャラ「じゃー!放課後部室でなー!」
それからイジメはぱたりと止まった
なんとなくわかってたけど
ちゃんと真相をしったのは
卒業して美術部の同窓会をやった時だった
そんでもっていじめられていたのを
先輩方は知ってたらしい
それでイジメてた奴を特定して
ジャラジャラ先輩は直接そいつの所に行って
ツナギのありかを聞き出し俺に届けてくれたらしい
ジャラジャラ先輩の見た目が見た目なんで
イジメてた奴もそれ以降俺に関わろうとしなくなった
普通にサッカー部とかそういう人たちとも仲良くしてたし
足も早いし、スポーツ神経万能だったし、派手だったから
とにかく目立ってた
仲良くやろう精神で普通に俺みたいな暗い奴でも
他の人と同じように接してくれた
本当良い部活と先輩だったんだ
ジャラジャラ先輩はある革命を起こした事があった
ツナギもそうなんだけど普通美術部ってエプロンじゃん?(勝手なイメージ)
っていうかツナギはOKでも作業着と称してGパンやら
普通にTシャツやら着てたのは完全にアウトだったにも関わらず
ある日ジャラジャラ先輩は真面目先輩と共に
校長に直談判しにいった事があったらしい。
作業をするから作業着の持ち込みと着用を許可してほしいという交渉
でも最初校長は認めてくれなかったらしい
ある日ジャラジャラ先輩は蛍光オレンジのペンキを
制服を着た状態で頭からかぶって朝礼に出た
もちろん担任やらに自室にいろとか言われたらしいけど
それを振り切って蛍光オレンジのまみれの格好で朝礼にでた
ジャラジャラ先輩に名指しで前にでろと言った
ジャラジャラ先輩は前に出て
それを校長が
最近風紀が乱れている、これはなんのつもりだ
とみんなの前で問いつめたらしいんだ
先輩はマイクを奪って
「美術部で作業着に着替えられなかったから
制服で制作したら汚れてしまったんです
作業着を認めてください」
とみんなの前で言ったらしい
それ以降作業着が解禁になったそうな
ただ美術部だけ。
さっき言ったように
作業着と称したGパン、シャツ、パーカー、キャップ
安全靴と称して上履きを履かずお気に入りのスニーカー
とやりたい放題だった
64先輩がある日
「大画面でスマブラやりてぇ」と呟いた
みんなしてやろーやろーと盛り上がったんだけど
美術室にはちっちゃいブラウン管テレビしかなかった
そのテレビもゴミで出てた奴を拾ってきたもので
音が片方しか聞こえない祖末な物だったんだ
作戦会議の結果
視聴覚室っていうなんかビデオを見る教室があって
そこを使ってスマブラをやろうという話になった
だが、問題があった
作業着は良いけどゲームは認められていない
顧問の先生が黙っててくれたのと美術部の中だけの話だったから
どうにかすんでたけど
さすがにまずいという話だった
・大画面でプレイしたい
・なんだったらトーナメント戦やりたい
・学校中のスマブラ好きを集めたい
という無茶な要望をだした
俺は内心
さすがにいくらなんでも無理だ
と思っていたが
真面目先輩「あ、良い事思いついた。
明日、ちょっと考えたのまとめてくるから。」
とか言って帰っていった
全員集まると真面目先輩が口を開いた
真面目先輩「僕たち、講演を開きたいんです、外部から人を呼んで」
先生「そうか、なんの勉強会だ?」
真面目先輩「新しいメディアについて触れていきたいんです
ゲームや漫画などそういったサブカルチャー的な事をしっかり学びたくて
それでレクチャーしてくれる方も勝手ながらお話させて貰っていて」
先生「そういうのは俺通してくれないと。で、その人は良いって?」
真面目先輩「はい、来てくれるそうです。それも三日も。
なんで三日間視聴覚室を放課後貸していただけませんか?」
俺は正直、この人たちやばいと思った
「先生から挨拶しなくちゃいけないから電話番号と名前を教えてくれ」と言っていた
真面目先輩は
「わかりました、その方の番号はホニャララで」
先生「ふむふむ」
真面目先輩「64さんと言います」
先生「え?すごい、同姓同名!」
みんなでその後急いで64先輩の家に帰って電話の前で待った
すると学校から電話がかかってきたので真面目先輩が電話にでて
任天堂64などを使ったレクチャーをしたいと思っているとか説明をし
何日からよろしくお願いしますと伝え電話を切った
どっちにしても抜けてんなぁとか思ってた
それから講演会のポスターを作ったりして
学校中に張りまくった
学校では生徒達の中でスマブラ大会という事が伝わっていた
当日、64先輩は何故か白衣を着て現れた
それを丁寧に真面目先輩が対応する
爆笑するジャラジャラ先輩
やられたわーとか言ってる顧問の先生
視聴覚室に64先輩が64とスマブラを持って入った時
すでにいた30人くらいの学生が歓喜の声をあげた
64先輩がよくわからないレクチャーみたいな事をした後
ついに大会は開幕したのだった
が、
講演会のポスターを見た校長と教頭が
視聴覚室に現れた
一瞬にして静かになる場
校長が口を開く
「おまえらなにしとるんだ」
それでしかない言葉を前に64先輩は
「ゲームという新しい文化に対してのレクチャーです」
とか言ってたけど
美術部全員御用になった
ギャグ漫画みたいな思い出羨ましいです
ものすごく叱られ
全員反省文と親に連絡が行った
俺は今までいたってまじめな子だったので
この時初めて問題を起こして学校から親に連絡だったから
親もすごく怒ってきた
でも、小学生の時と比べ明るくなって
先輩達と一緒に悪巧みをしてた事が実は少し嬉しかったらしい(大人になってから聞いた話)
夏休み
ジャラジャラ先輩と真面目先輩がニヤニヤしながら
「ヌードやります!!」と言った
デッサン自体はなんかちょいちょいやったりしてたけど
遂にヌードかと
中学生というおませな時に俺と先輩は燃えた
モデルさんを呼ばなくちゃいけないから
お金をださなきゃいけないって話しで
みんなでお金を徴収した
朝から美術部は準備をしていた
顧問の先生はさすがになれていたのもあって
テキパキうちらに指示を出した
モデルさんが現れて美術教官室は休憩所みたいな感じで
そこで着替えててうちらは隣にはいま裸の女の人がいるんだとか思ってたりした
が出てきてのはワンピースをきた女の人だった
うちらは困惑した
ヌードで頼んだはずだと
顧問がもしやなにかしたのではないかと
顧問が
「15分間で3セットでクロッキーします。その間動き続けてください。
その後は20分3セットでポーズ指定しますんで…」
モデルさん「はい、わかりました。よろしくお願いします」
モデルさん「はい」
といってワンピースを脱ぎ台の上にたった
俺と先輩達はしばらく、たぶん5分くらいその体を見ていた
初めて生でみた
あたりまえだけど裸だった
顧問も描くのに加わっていてうちらの様子を見て咳払いをした
俺も先輩もそれで気づいて絵を描き始めた
いざ描き始めるとエロい考えなんてものはどっかに飛んじゃうのね
動いているモデルさんの体の流れみたいなのを
一生懸命追っていく
なんかすごく必死に描いた
でクロッキーが終わった後、
モデルさんが椅子に座っているのをデッサンした
時間が無かったから完成はしなかったけど本当楽しかった
モデルさんのポーズは終わり
講評っていう絵を全部並べて顧問の先生や先輩とかが
意見をいうのがあるんだけどそれが始まった
男でも使うんか?
俺は男だよ
しかも顧問の先生がモデルさんまで呼んで
「どれが良いですか?」とか聞いた
みんなそんなにうまくないけど
モデルさんが
「中学生でこれはうまいですよ!」と言ってくれた
64先輩が
「一番を決めるとしたらどれ!?」って聞いてて
モデルさんが俺のクロッキーを指差してくれたのがとても嬉しかった
このモデルさんを描いた日
あんなに楽しみにしていたジャラジャラ先輩は夏風邪で休んだ
それ以降みんなに童貞と呼ばれるようになった
もともとこの中学に美術部は無かった
昔あったらしいけど部員がいなくて廃部になったらしい
というか存在自体はしてたんだけど誰もいなかったから
実質廃部みたいなもんだった
ジャラジャラ先輩と真面目先輩、ツンツン先輩が一年生だった時
教育実習生がきたらしい。
美大の学生だったらしいんだけど
その人は耳にでかいピアスの穴があったり
ジャラジャラ先輩が思っていた美術をやっている人とは正反対だったらしい
じゃらじゃら先輩はそれまで美術っていうのは
暗くて、面白みもなくて、地味でオタクみたいな人が美術をやってると
思ってたみたい。
ちょっとコンビニ行ってくるわ
たまたまその教育実習生(ピアスさん)はジャラジャラ先輩のクラスをうけもつ事になった
そのピアスさんは背が高くて、イケメンで
ファッションとか音楽とかいろいろ詳しかったらしい
じゃらじゃら先輩はその人と仲良くなった
それである日、そのピアスさんの通ってた大学に
真面目先輩とジャラジャラ先輩は見学しにいった
そしたらピアスさんみたいな人たちがいっぱいいて
絵を描いたり石を彫ったり、鉄が真っ赤になってたり
大工みたいな人もいれば、ギャルみたいな人もいたり
仙人みたいな人やオタクっぽい人もいて
画集とか開いて話し合ったりしてるのをみて
ずいぶん感動したらしい
それからピアスさんに現代美術の事を教えてもらって
そのパンク精神みたいなのとかに
ジャラジャラ先輩は憧れをもった
派手な宣伝活動と言う名のテロ行為を繰り広げていったらしい
まずポスターを制作
「来たれガチ美術部員
アートを言い訳にしよう」
だいたいそんな感じのポスターを学校中に張りまくる
しまいにはパチンコ屋の看板持ちみたいな感じで
看板を身につけて歩きまくってたらしい
お昼の校内放送をジャックしては
美術部員募集の宣伝をしていたらしい
64先輩から聞いた一番ひどい宣伝方法ってのが
給食中の校内放送でジャラジャラ先輩が一発ギャグを言い続ける放送
笑ったら美術部にならなきゃいけないっていう
64先輩はちなみにわらちゃって
仲良くなろうとおもって美術部員になったらしい
授業と授業の間の休憩中に
じゃらじゃら先輩は教室をまわっては
黒板に「美術やろう」って書いてまわったらしい
すごいのは上の学年の教室までまわって
わざわざ頭をさげて書いてまわったってこと
ちなみにツンツン先輩は
ジャラジャラ先輩が一方的に大貧民をしかけてきて
負けたら美術部員になれって言われたらしい
もともとツンツン先輩とジャラジャラ先輩は仲がよかったらしく
それで入っちゃったらしいんだ
>>72 こっちじゃ大貧民って呼んでたよ
じゃらじゃら先輩、つんつん先輩、真面目先輩の3人で
翌年に
64先輩と他3人が入部したらしい
でその次の年に
俺が入部
俺だけ宣伝活動やらなんかあったりして
入部してないから
不本意な部員って言われてからかわれてたわ
ちょっとそっちの話しするね
体育祭の時
部活対抗リレーがあったんだけど
美術部は何やるかって話しになった
もちろん剣道部とかは剣道着を着てやるだろうし
サッカー部はサッカーボール蹴りながらやるだろう
吹奏楽部は楽器をもって走るに違いないと
美術部がいざやろうとすると地味だという話しになった
ジャラジャラ先輩「筆なんて生温い」
真面目先輩「石膏像とか?」
ジャラジャラ先輩「いやいや、うちらはガチ美術なんだからさ」
ジャラジャラ先輩「当日、俺がもってくるから!!みんな作業着わすれんな!」
ジャラジャラ先輩は大きな白い袋を持ってきていた
中身は教えてくれない
とりあえずリレーで最後ジャラジャラ先輩の所まで袋をもってこいとの事だった
不穏な空気が流れる
袋からちょっとはみだしているそれは
明らかに空気人形
あとやたらカチャカチャいう
空気人形だけではない『重さ』があった
俺と64先輩ともう1人の二年生は学年の席で応援がかりだったから
そのあとデカイ旗で応援してた
「次は○○部と~美術部、□□部、△△部です」
作業着でリレーにでる先輩方
まず二年生の先輩が袋をもって走る
さすがガチ美術部、運動部と互角くらいの早さ
ツンツン先輩に白い袋を渡し
一気に差をつけていく
正直美術部がもったいないくらい早いと思ってた
真面目先輩に渡り
ちょっとペースは落ちた物の以前一位
そしてジャラジャラ先輩の番がきた
それはものすごい早さで
半周すると
いそいで袋から
空気人形と
ジャックダニエルと
タバコを取り出し
「芸術家は!!!!!酒と女とタバコじゃあああああ!!!」
と声をあげタバコに火をつけようとした所で
全力で入ってきた体育教師にドロップキックされた
立ち上がったジャラジャラ先輩に右ストレートを入れ
体育教師と一緒にジャラジャラ先輩を連行していった
もちろん謹慎
中学なのにも関わらず謹慎
俺と64先輩は大きく口をあんぐりさせながら
さすがにそれは駄目でしょ、いくらなんでも
とお互いに思っていた
アナウンスで
「美術部員全員職員室にきなさい」と流れる
正座をしているジャラジャラ先輩は
俺らに目で「タスケテ」ってやってくるも
64先輩が「馬鹿か」と言い捨て
俺も「あれはない」と言い
他の人も「正直うちらでもドン引き」と責め立てた
その間真面目先輩はジャラジャラ先輩の正座している
太ももの部分を足でぐりぐりしていた
真面目先輩が教師に他の部員は何をやるかしらなかった事を説明してくれたおかげで
ジャラジャラ先輩のみが謹慎処分になった
ちなみに謹慎あけ、真面目先輩になぐられた部分がめちゃくちゃ腫れている
ジャラジャラ先輩はモデル台の上で土下座を2時間させられ
それをみんなでデッサンした
お詫びの文とジャラジャラ先輩が書いた反省文と共に
校内のいたるところで展示された
文化祭、それは美術部が一番輝く場所
今まで話してた話しが美術っぽくない話しだったけど
実際毎日朝と放課後とか合宿とか
実はしっかり活動をしていた
なので文化祭はもちろん展示する事になっていた
どんな作品にするかとか
ひとりひとりがプレゼンみたいな事をして
どういう方向性でいくかみたいなのを決めてた
ちょいちょい顧問の先生がこういうテーマは?とか
言うんだけど
ジャラジャラ先輩は
「そんなそこら辺の中学生がやってるようなテーマは嫌だ!」と抵抗していた
「メメントモリでいこう!」とか言ってたけど
実際他の先輩とかはブーイングしてた
結果顧問の先生から出た「痕跡」ってテーマで作品を作るみたいな
話しになって各々だいたいの方向性が見えてきていた
がしかし、俺は現代美術とか何もしらない
まぁツンツン先輩と真面目先輩がちょこちょこ教えてくれた用語とか
作品の写真とかは知ってるけど
実際そんな見た事があるわけじゃなかったから
作品なんてどうしていいかわからなかった
いざ作品を作るとなると何をしていいかわからなかった
64先輩はゲームのコントローラー手の絵を描くとか言ってたし
ツンツン先輩は足跡で絵を描くとか言ってた
真面目先輩はなにやってたか思い出せないや
そしてジャラジャラ先輩は
幽霊を捕まえるって言ってた
みんなの話しを一通り聞いてから
俺は先輩達と海とか行きたかったなぁとか思ってたので
スイカ割りで絵を描く事にした
というより文化祭に向けて作った作品はあまり良くなかったと思う
ジャラジャラ先輩は良い!って言ってたけど
俺はあんまよくわからなかった
実際自分の作った物も良くないと思ってたし
ただでもツンツン先輩の絵はなんかかっこ良かった
画用紙にいろんな種類の靴の痕が泥でついてるんだけど
なんかかっこ良かった
文化祭に向けて作った作品よりも
日頃やってた遊びみたいな制作の展示の方が
俺は好きだった
その中に女の幽霊がいるんだと言い張ってた
虫取り網にアルミホイルをつけてそれで取ったと言い張ってたけど
よくわからなかった
人をしっかり呼ぼうと真面目先輩が提案し
文化祭で外部の人にできるだけ見てもらえるよう頑張ろうと言う事になった
まぁ看板作戦や、よくわからない美術部マンなるジャラジャラ先輩のヒーロー物の寸劇や
さまざまな工夫で宣伝していた
宣伝から疲れて部室に戻ると
虫取り網と虫かごは撤去され
そこには土下座のデッサンがあった
タイトルも入れ替えられ「馬鹿」に変わっていた
真面目先輩、あんたよくわかってるって思った。
三年生は受験のために
引退した
一年しか関わっていないが
あんなに悲しかったのは初めてだった
部室にいっても人が少なくて寂しかった
俺にとって初めての先輩という存在だったから
それはそれは寂しかった
ここまで登場してなかったけど
64先輩の他に二年生の先輩は3人いる
the体育会系の「スポーツ先輩」(リレーに出た先輩)
ちょっとギャル男風の「パナイ先輩」
すごい漫画が好きな「ガンマ先輩」
三年のキャラが濃すぎたので話しに書いた時には全然でてこなかったけど
この三人もまた強烈な先輩だった
この4人と俺で先輩が卒業する前に
今の一年生の勧誘を徹底的にやろうという話しになった
まずおこなったのは各部活の幽霊部員チェックだ
幽霊部員という幽霊部員の名をどんどん集めてまわった
大半の部活も三年生が引退しているので
二年生の先輩達は同級生の部長達に声をかけ
幽霊部員を教えてもらった
そしてその幽霊部員達のロッカーや
下駄箱、机の中に
「美術部へようこそ」ってかかれたチラシを
めっちゃ入れまくった
それはそれは入れまくった
もう迷惑な程に
刷っては入れ刷っては入れを繰り返した
そしてある日突然それを止めた
そう、パナイ先輩の考えた
「えー女の子ってさーめっちゃ毎日告白してから
突然やめるとさー気になって好きになっちゃうってあるジャン?作戦」
そしてまんまと引っかかった一年の
バスケ部幽霊部員が美術室を訪れてきた
彼は俺と違うクラスの俺の事をいじめていた奴のうちの1人だった
つなぎの犯人ではなかったのだけど
まぁ俺の事は小学生の時からいじめてた奴だ
まさかそいつがくるとは思ってもいなかった
けど本当にくるとは思ってなかったんだよ
そいつは俺を見るなり
「今までごめんな」って
そんで「俺、美術部はいりたいです、よろしくお願いします」
とそれはハキハキした声で言った
二年生達は多いに喜んだ
俺はちょっと複雑な気持ちだった
この場所も奪われるかもしれないとか思ってた
予想は多いにはずれた
朝は苦手らしく100%とは言えないが
放課後は100%部室にきて
一生懸命制作してた
デッサン用の鉛筆とか買って
デッサンしたり
先輩に美術の事を聞いたり
自分がきになってるアーティストの話しをしてたりした
それで俺とも仲良くなった
一緒に部活の勧誘を全力でやった
それもいじめてた奴と仲がいい奴だったけど
そんな事関係なかった
普通に良い奴でこっちがアニメや漫画の話しをすると
ちょいちょいトライしてくれたりした
貸した漫画はしっかり返ってくるし
しまいには感想を長々きかせてくれるし
部室はだんだんまた盛り上がっていった
うちらは何をしてやろうかと散々悩んだ
部員が増えた事で先輩も安心して卒業できるって事はもう
クリアしていたから
先輩がいなくなっても美術部の精神は残っていると言うのを
アピールしようと思った
準備は完璧だった
失敗した時の流れすら用意していた
卒業式がはじまる
在校生は最初から席についていて
卒業生が入場がはじまる
威風堂々と共に三年生達が入ってくる
真面目先輩は既に口元から目を手で押さえている
その様子をみてこっちももらい泣きしそうになる
ツンツン先輩もなにやら我慢してる風だった
やられた
奴は金髪モヒカンだった
しかもなんとも斬新な
後頭部と生え際あたりのみのモヒカン
しかもそんな伸びてないから
江戸時代の時の子供みたいな坊主頭だった
場内はどよっとした
あの面白頭のせいで笑いをこらえていたのだ
よくもまぁやるもんだと関心した
そして俺たちもやり返さなければと強く思った
卒業式が進む
合唱があったりして
卒業証書授与がはじまった
1人、そしてまた1人
よばれて校長の前にいき卒業証書をもらっていく
真面目先輩が呼ばれた
スポーツ先輩とパナイ先輩がすくっと立ち
いかにもそれが普通ですと言わんばかりな紳士な立ち振る舞いで
壇上の真面目先輩の方へ近づいていく
卒業証書を貰った真面目先輩はこちらを向くと
その二人の動きを確認していた
壇上でしばらく動かない真面目先輩の姿をみた
保護者達はざわつきはじめる
「さぁ、来い!」と叫ぶと
スポーツ先輩、パナイ先輩は走りはじめた
そして壇上にあがった時
打ち合わせでは特製卒業証書を渡すつもりだったはずが
二人は真面目先輩に
「おめでとおおおおおおうううううう」と泣きながら抱きついた
二人をなだめながら真面目先輩と降りていき
そして各自席についた
パナイ先輩の手には特製卒業証書が握られたままだった
俺は緊張しつつも席を立ち
特製卒業証書をもち静かに近寄った
近寄っていく最中どんどん悲しくなっていった
あぁあの二人はそういうことだったのかと思った
案の定ツンツン先輩はこっちを向いていて
俺が近づけた時に
「ありがとうな、部活よろしくな」と
たぶん俺にしか聞こえない声で言った
その瞬間もう駄目でワンワン泣きながら
「今までありがとうございましたあああああ」と叫んでいた
席に着いた時思った
あぁ俺、特製卒業証書わたしそびれたと
金髪モヒカンの担当は
64先輩とガンマ先輩だ
打ち合わせでは
金髪モヒカンが呼ばれた瞬間
歌舞伎のメイクをした64先輩が
頭の白い長いフサフサをぶん回しながら登場し
マイクを奪って罪状をよみあげ
ハリセンでたたくと言うものだった
ジャラジャラ先輩の名前が呼ばれる
と同時に思ったよりクオリティの高い歌舞伎の衣装を着た
64先輩とその着物をもつ黒子のガンマ先輩が出て行く
「であ~~~えええええであ~~~ええええええええ」
よくわからないがそれっぽい言葉を
それっぽい感じに言う64先輩は
あぁさすが二年生だけあってそれっぽいなって思った。
64先輩は一生懸命顔を歌舞伎っぽく
頭の毛をフリフリさせながら
それっぽい言葉を叫んでいた
たぶん64先輩も
壇上まで思ったより長いと思ってたに違いない
何せ歩きにくい服をきて頭をぐわんぐわん揺らしているのだから
まっすぐすら歩けていない
その間
「であ~~~えええええであ~~~ええええええええ」
だけが響く
内輪ネタでしかないが相当ゲラゲラ笑った
ようやくたどり着き
マイクを奪い罪状を読み上げる
だが、涙やら緊張やらで全然何を言ってるかわからない
がとりあえず怒ってるっぽい感じはでてる
さすが64先輩
そして壇上にあがりハリセンを取り出し
ジャラジャラ先輩を引っぱたいた
ジャラジャラ先輩は口から血を噴いた
64先輩はびっくりしすぎて壇上から落ちた
校長先生が
「だ、大丈夫か!!!」と叫ぶ
が、もちろんさすが校長先生
血を噴いた方には目もくれず落ちた歌舞伎役者のもとに向かう
そしてさすがは64先輩
歌舞伎役者として「だああーーいじょうぶでーーーす」と言った
校長は歌舞伎役者の持っていたハリセンを奪うと壇上のうえで
あたふたしているジャラジャラ先輩の頭を軽く叩いてから
「君には本当に毎回悩まされましたが
これだけ記憶に残る生徒も珍しいです。
卒業しても頑張って自分の意地を通しなさい」
とまたハリセンで軽く叩いた
ジャラジャラ先輩はこちらを向いて
「今までおつきあいいただきありがとうございました。
本当にありがとうございました」
と一礼してから校長の方を向き
一礼してハリセンで頭を叩いて席に戻っていった
とりあえず卒業式は無事終わった
卒業式後
校庭で卒業生達は歌舞伎姿の64先輩と記念写真をとって帰っていった
あぁひとつの時代がおわったのだと
そんな風に思った
理科室炎上とか
先輩卒業してからは
新入生勧誘とか
俺が部長になっておみまいされたとか
まぁ色々あるけど
とりあえずこんなもんです
なんか質問ある?
本当は31
理科室炎上
Kwsk
素麺大会は夏合宿で学校に部活勢はみんないて(主にスポーツ)
校内放送つかって前日に
ジャラジャラ先輩「明日は大量に素麺ゆでるから飯はまかせろ
各自めんつゆと薬味もってこい」
って放送しまくって
次の日に三階の美術室から長々と作った流しようの筒を
三階から一階の階段つたってグランドまで引いて
流し素麺した
その時いたスポーツ系の部活の連中もみんな割り箸と
麺つゆもって流し素麺したんだ
時々缶詰のみかんとか流した
ミニ四駆大会を理科室でやったんだよ
そしたらあの先輩が
「俺、一階限りの最強のミニ四駆作った」
とかいって
プラモデル用のシンナーを充満させた
なんかラムネの容器とライターを乗っけたミニ四駆(もはや乗っけたというか本体どれだよってレベル)をね…
まぁわかるでしょ
ラムネの容器からでてる導火線にライターで火をつけて
ジェットエンジンになるとかいう説明があったんだけど
まぁそうはならず理科室が燃えたよね
といっても理科室炎上なんて大げさに書いただけで
先輩のミニ四駆が炎上して大変だったってだけの話し
馬鹿だねぇ
馬鹿ですまされて良かったよ、本当
あとそういう部活で育って、今の仕事とかにいかされてる?
このあいだっていってももう何年も前だけど
何人か同じ大学だったし。
いかされてるよ。
ジャラジャラ先輩に子供ができたんだ
それでメールがきたもんだから
つい色々考えちゃったわけさ
美術部メンバーで美術系の職業についた人いる?
っていうか奇跡の美大率だよ
今日登場したので美大に行かなかったの
ガンマ先輩だけかな
他は同じ大学では無いにしても美大に行ったよ
アーティスト目指す人もいれば
普通にデザインとか建築とかの事務所入ったり
バラバラだね。俺は就職した。
このあいだは真面目先輩の別荘に行った
まぁ個人で見ると結構あってるよ。
全員で会うってのは一年に一回くらいだけど
もろもろお互いの専門分野の事で会ったりしてる
俺も詳しくは突っ込んでないから
まぁ俺もおなじ反応だった最初
自分達の普段やってたことは現代美術だったの?また、はっちゃけたことをいっぱいしてるけど、そこで、美の感性を養われていたと思う?
>>141 いや、現代美術ではなかったと思うね。
まぁ言っちゃえば現代でやっている以上は現代美術って解釈もなくは無いけど
そんな都合のいい考えで美術やるつもりはなかったし。
それにあの時、中学の時はただ見よう見まねでやってただけだからね。
じゃあ何が現代美術なのかって本当難しい課題だと思う。
はっちゃけた事で美の感性が養われたかと言われるとそうではないかな。
部活で美術の事を知れて、作品や作家に出会えた事で美の感性というのは養われたと思う。
あのはっちゃけに関しては、美の感性と言うよりは
タガの外し方が養われたと思うよ。どっからどこまで外して良いかっていう事もね。
お酒が飲めるようになって、最初に
自分はどこまで飲めるか知る事が大事だと思うんだけど
そう言う事が中学の時にできてたのはとても良い事だと俺は思ってる。
どれくらい外すかとかも学べた気がするよw
ネラーの人は結構現代美術嫌いな人が多いけどなんでだろうな。
やっぱわからないが先行しちゃってるのかな?
まぁもしこのスレ読んで(まぁ現代美術の欠片もでてきてないけど)
現代美術について知りたいと思ってくれたら嬉しいとは思う。
あとお前さんの卒業式の時にも何かやってもらった?
好きなアニメがあるとすんじゃん?
それってストーリーが面白かったりキャラが好きだったりで入るとしよう。
それで裏設定とかしりたくなるじゃんか?
でそしたらいくら噛んでも味が何度も何度も出てくる。
つまりそう言う事だよ。
ビジュアルかっこいい作品だなって思う(アニメ面白かった)
↓
タイトルの意味やコンセプトを調べる(あの台詞そういう意味なんだ)
↓
どういう人が作ったのか調べる(へぇ作った人こういう人なんだ)
↓
えー!こいつすげーおもしれー!(この人の作ったアニメみてみよう)
現代美術って、正直説明なしじゃ理解不能なのが多いからさ
ただ最近、もう無理に理解しようとせずに直感で好きか嫌いかでいいような気がしてきた
俺の卒業式は壇上に立ったら
武士が「たのもー!!たのもー!!」とか言って出てきて
特製卒業証書に無罪って書かれてて斬られなかった
よくわからなかったけど武士の子が泣きながら
抱きついてきたから
「がんばれよ」とか言った気がする
尊敬できる先輩はいた?
>>153 いたよー。ツンツン先輩と真面目先輩かな。
>>154 あれはスキャンダルだったんだよー。
例えば今FF7のポリゴンみても感動しないよね?
3Dだ!すげええ!!!ってなったのはあの時代だからさ。
便器は「既製品を作品にしちゃったよ…美術の範囲広げちゃったよ…やべぇ」
っていうのを意図的に事件にした(と思われる)から今でも有名なんだよー
歴史上の事件みたいなもんさ
もっと変な事してほしかったんだけどね
作品はスタンドだと思うと良いよ
作品があったら
「スタンド攻撃をうけているっっ!!!」
て思えば楽しめると思う
スタンド攻撃って能力がわかったら
対処できる事おおいよね
スタンドにも近距離、遠距離、自動操縦とかあるみたいに
アートもそういう種類がいくつかあって
まずそこからヒントに攻略してくっていう
Dioだって言ってたしね
漫画化したくなるな
胸糞悪い話はツナギの件という事?
のちに先輩がどうしたか知りたい
だから先輩達は関係してこない
はずだった
中2の文化祭中事件が起きた
勧誘の努力の末にゲットした初の美術部の紅一点の女子部員が
学外の高校生のヤンキーを美術室に連れてきてしまったんだ
まぁ普通に見て帰るかなとか思ってたんだけど
女子部員を執拗にお茶しよーよとか誘ってくる
女子部員は目でタスケテとサインしてきたので
俺と俺をいじめてた奴の二人で
止めに入った
がコレが間違いだった
うちらは毅然とした態度で
「ほら、でてけよ、帰れよ」と促すも
いかんせん俺は相変わらず
普通の人から見たら調子に乗ったオタクのような感じだったんで
完全に火に油をそそいでしまった形になった
思いっきり突き飛ばされた
といっても後ろに二三歩下がるくらいだったんだけど
運悪く俺は64先輩の固定していない作品のコードに引っかかり
盛大にこけてしまった
その瞬間俺をいじめてた奴が切れる
「てめええこらああああ」となんかすげー怒ってた
そして俺は地味に嬉しかった
バスケ幽霊が殴ってしまったのだ
殴られた高校生はうしろに倒れ
置いてあった作品も台無しになった
もう1人の高校生がバスケ幽霊を殴りとばす
と、まぁ
殴り殴られる度に作品や展示がめちゃくちゃになっていった
部員の1人が
「先生呼んでくる!」といって出てったのを聞いた高校生二人は
一目散に逃げていった
たまたま宣伝で外にでてた64先輩や三年生の人たちに
めっちゃ謝罪した
女子部員も泣きながら
「私がつれてきちゃったから…」とか言って謝ってた
でもそれは仕方が無い
なんせこの女子部員、谷間を全面に押し出したコスプレで
客を引いていたのだ
男なら絶対ついてくる作戦だったが
ある意味成功しすぎて失敗した
64先輩(この時部長)の
「形があるから壊れんだ」
「今からでもまた良い展示にしよう」
という部長っぽい言葉のおかげで
みんなその日のうちに頑張って立て直した
まぁ元の状態と比べたら良くはなかったけどね
こっからが最悪だった
ある日いつものように部活にでたが
バスケ幽霊がいない
いつまでたってもバスケ幽霊は現れず
みんなで
「さわやか馬鹿も休む事あるんだね」
とか話してた
そのさわやか馬鹿は
見るも無惨なボコボコな顔で登校してくる
俺「え、だれ?どうした?」
バスケ幽霊「いやー昨日親父と喧嘩してさー
しばらくちょっと早めに帰るわぁ」
俺「お前の父ちゃん、猛者なんだな。がんばれ」
俺はなんの疑問も思わず
いろいろ大変な事ってあるなーぐらいに思ってた
それから一週間くらいはバスケ幽霊は
ふと気づくと既に帰っているという状態だった
紅一点が俺に話しがあると呼び出してきた
そりゃあもう期待しましたさ、次期美術部部長ですし
胸もでかく、適度なギャルの色白の紅一点は
俺を放課後の体育館裏に呼び出した
意気揚々と向かう俺
人生がバラ色の気分だった
が、まぁ違った
紅一点「バスケ幽霊先輩の事なんですけど…」
俺はあぁ、俺ではなくバスケ幽霊の事が好きなのかと
心底がっかりした
そしたら文化祭の時の高校生の人と一緒に歩いてるように見えたんです」
俺「え、あのヤンキー?」
紅一点「そうです、あと知らない人も何人か」
俺「ええ!?それってあれじゃね?リンチじゃね!!?やばいよそれ!!」
紅一点「はい、だから部長(次期)に相談したんですけど」
次の日
なんも考えられなかった俺は
バスケ幽霊が帰るのをバレないようにつけていった
が、バスケ幽霊にはバレなかったものの
高校生にばれた
そして捕まる俺
もがくもむなしく連れ去られる俺
再びバスケ幽霊はブチ切れて全力でこっちに走ってきた
なんか「話しが違う」とか
そんなような事を話してた気がする
ざっくり説明すると
バスケ幽霊が下校中はってた高校生集団に会う
イケメンな事を言う
「俺に何しても良いんで他の子には手をださないでください」
で殴られまくる
っていうのをこの何日間かやっていたようだった
その日は二人で殴られた
相手の高校がどこかもわからないし
名前もわからないので反抗しようがなかった
俺が部長になって早々大問題を抱えてしまった
もう殴られたくないしと悩んでいたある日
「ちぃいいいっっす、ひさしぶりー!」
相変わらず騒々しい声で奴は入ってきた
秋すぎてるのにアロハシャツ、そして絵の具まみれのGパン
ジャラジャラなんかつけたアクセサリー
「なんだーおまえらー喧嘩したんかー?」
俺とバスケ幽霊は膝から崩れ
「ぜんぱあああいいい、だずげでえええええ」って泣いた
俺の人生のなかで1、2をあらそう思い出補正ゆえのイケメン化がされていた
事情を説明してから早かった
先輩の中学の時の同級生をつたって
高校を特定した先輩は単身校門の前で
プラカードと拡声器で
「俺ええええ○○中学の卒業生だけどおおおお家の後輩をぼこぼこにした奴おいでええええ!!!」
「暴力反対!!いじめ反対!!中学生しか相手にできないのかっこわるーい」とか叫んでたらしい
それ以降何があったかはしらないが
本当にピタリと止んだ
ジャラジャラ「ビシッと決めてやりましたんで、まじ土下座のデッサン飾らないでください」
ていって帰っていった
高3になってからの話しなんで話さないです。
あ、あとその紅一点と結婚した話しも中学の話しとは別の話しなんで
遠慮願いたいですね、えぇ。
マジかよ!?
おまえ漫画の主人公かよ!
>>187 みんな主人公だろ?
あれな、俺が美術部入ってモテた話しするわ
まぁ本当ひょんな事から美術部に入ってしまった俺は
先輩から良い事から良からぬ事までをいろいろと教わった
周りが周りだけに、というか美術部で目立つ人たちが
みんなヤンキーっぽかったりしたのもあって
わりかし目立つ事をする俺は特に
ヤンキーに混ざったオタクという新ジャンル開拓の末
変に注目されるようになった
まぁ新入生入ってきたら目立つ先輩に憧れるのと同じだよ
「俺君って真面目先輩と仲いいんだよねー」とか
「ツンツン先輩ってこわい?」とか
「あのジャラジャラ先輩ってどこかおかしいの?」とか
まぁ威を借ってた訳ですわ
目立つ先輩と一緒にいつもいるから
俺までやたら目立つようになった
特に最初は何もしてなかったけど夏休み前くらいから
色々やりはじめてたし
そこら辺から目立つオタクとしてポジションを得ていった訳ですよ
特に真面目先輩は生徒会だったし
ジャラジャラ先輩とは違うベクトルで目立っていた
いや、モテていた
そしてツンツン先輩も
寡黙さと身長の高さがあいまって
さらにジャラジャラ先輩という比較対象までいた事で
モテていた
この二人の血を受け継いだ俺は
言うたらジョルノジョバーナの用な存在
とか勝手に思っていた
っていうか二人は顔が整っていたし(まぁジャラジャラもなんだけど)
体育祭の事もあいまってモテまくっていた
そう美術部はモテる部活だったのだ
パナイ先輩の恋愛講座が俺をモテ街道を一直線に進ませた
まぁ嘘だ
実際もてるというかチヤホヤされたのは
中3になってからだった
1年生から面白い先輩として人気を得て
二年生からも面白くてしっかりしている先輩として
人気を得ていた
まぁバスケ幽霊にはかてなかったんですけど
そしてクールで仲間思い、中身までイケメン
ときたもんだ
そりゃあモテる
奴がモテなきゃ誰がモテんだって話し
俺が中3の時、バスケ幽霊は一番モテていた
俺は
正直さっきモテたとかいう話しを盛ってしまったのが
つらいぐらい
そんなことはなかった
本当下級生に元気な声で挨拶され
よくわからないけど
「ファンです!」って男子に言われたりした
でも、
それってあれだろ?
お笑い芸人的扱いだろ?
俺は女子にもてたいんだ
って心底思ってた