【閲覧注意】後味の悪い話傑作選

ギコは自分の発言が重く受けとめられることに悩んでいた。 
みんなの意見が一致していても、ギコが反対の事を言うとそれが採用される。 
頑固な先生が言いがかりをつけてきても、ギコが反論すると謝ってくる。 
男勝りな女子が変なあだ名でからかわれていた時も、ギコが呼ぶと泣き出す。 
女子を応援したり、心配すると惚れられる。 
クラスのみんなはそれらのことで僻んだりなどはしない。 
ギコは不思議におもいつつも何も出来ないでいた。 

ある日ギコのクラスに転校生が来た。 
転校生の家は複雑な家庭で、よく問題をおこしていた。 
物を盗んだりしていたのでギコの友達と喧嘩になりそうだったが、ギコの発言力で何とか収まった。 
だが、それ以来転校生はギコに絡んでくるようになった。 
毎日の様に暴言を浴びせたり、当番を押し付けたり。それでもギコは自分が何か言うといじめに発展してしまうので笑って躱していた。 
しかし、ある時限界が来てしまい、つい「マジうぜぇ」と言ってしまった。