【中日】堂上、２点打＆けん制誘うリードに森監督絶賛

　中日・堂上直倫内野手（２８）が２打数２安打２打点と活躍し、チームの今キャンプでの１軍練習試合を５戦全勝に導いた。

　「６番・遊撃」でスタメン出場。１点リードの３回２死満塁で外寄りの直球を左前に運んだ。２点適時打に「結果が出て良かった。練習でバットを内側から出すことを意識しているが、試合でも自然に出るようにやっている」とうなずいた。

　タイムリーで答えを出した堂上だが、光ったのは２回の“つなぎ”だ。０―０の２回１死二塁では、７球ファウルで粘って１１球目を三遊間に転がす左前打。
続く古本の打席では、一塁走者として３度のけん制球を引き出し、カウント２ボールと打者有利の状況を作り出すなど、投手の集中力を乱すことにも成功した。
森繁和監督（６２）は「ファウル、ファウルで塁に出て、けん制も３度もらった。足は速くないが、周りが見えてるんじゃないの」とうなった。

　けん制を誘った秘密は、昨季より約２０センチ広がったセーフティーリードだという堂上。
「（今キャンプでは）帰塁のスピードを測ってもらっている。今まで帰塁のことを考えたこともなかったんですけどね」。森監督が掲げる「走塁革命」の旗印のもと、リードひとつで戦況がガラリと変わることを肌で感じた様子だった。